2015年12月29日火曜日

126日目-128日目 2015/11/19-2015/11/21


本当は休みなく先に進みたかったのですが、あまりに疲労が蓄積していたのでエル・カラファテで1日休養をとります
溜まった洗濯物、溜まった体の垢、溜まった自転車の汚れを落とします
そして、ずっと調子の悪かったストーブのメンテナンスをしました
ニカラグア人のアリエルに手解きされながら、一つずつメンテナンスを施したら新品同様の性能を取り戻しました
今はMSRのウィスパーライトインターナショナルというストーブを使用しているのですが、煤がいっぱい出ることで有名です
料理の度に両手が煤だらけになるのがずっとストレスでした
アリエルが「プレヒートの時だけアルコールを使えば煤は出ないから、ほぼメンテナンスフリーだよ」と教えてくれました
自転車旅行自体は長いにも関わらず自転車のことすら知識としては薄い僕に幻滅すると共に、学ぶ意欲が湧きました
現状に満足するのではなく、常に工夫することを忘れたくないものです


完全復活したぼくのストーブ

泊まっていたキャンプ場にあるレストランで焼かれている子羊の丸焼き


その後は、アリエルと、オイギンスで同じホステルに宿泊していたイタリア人とぷらぷらカラファテの街を歩きます
道中にいた犬がずーっと後を付いてきて、何とも穏やかな感じです
イタリア人がその犬を「NAKATA」と名付けてました
久々にゆったりとした休日を過ごし、肉体的にも精神的にも回復出来ました


NAKATA

たそがれるアリエル

NAKATAは水遊びが好きみたいです

カラファテはすごい観光地みたいです



 次の日


エル・カラファテは”ペリトモレノ氷河”で有名な街なのですが、ツアー料が高いし、ツアーに対して抵抗があって結局行きませんでした
観光もいいのですが、今は自転車で行けるところ以外は意欲が湧きません


ペリトモレノ氷河はこんな感じらしいです


と、言うことで今日からアメリカ大陸最南端の街¨Ushuaia(ウシュアイア)¨に向けて走り出します
その間、特に見所はないので、兎に角走るだけです

先ずはエル・カラファテからリオ・ガジェゴスへと東南方向に進み、その後は最後の島”Isla de Fuego(フエゴ島)”にフェリーで渡ります
噂によると次の大きな街リオ・ガジェゴスまでは、パタゴニアの強風が追い風になって1日150km以上を余裕で走れるらしいです
と言うことで、余裕の10時出発
確かに背中に強い風を感じます


エル・カラファテを去ります

リオ・ガジェゴスまで311kmもあります


強烈な向かい風のお陰で4時間もかかった道も、追い風なら1時間半しかかかりませんでした
パタゴニアの風恐るべし、、、
エル・カラファテへの分岐路を過ぎてしばらく走ると、500mほどの峠越えに差し掛かりました
それまでグイグイと背を押してくれた風がここでピタッと止み、普通に辛い登坂になります
勾配はそうでもないのですが距離が結構あって、この峠に結構苦戦してしまいました
この付近から厚い雲が掛かっていて酷く冷える上に、風向きが、、、横風から向かい風に変わってしまいました
強烈で冷たい風が常時前から吹き付けてきてなかなか進まず、雪まで降ってきて凍え死にそう、、、
標高が下がってくると気温は少しましですが、風が服の隙間から侵入してはぼくの体温を奪っていきます
1日150km以上とか不可能です


登坂開始。500mほど標高を上げます

峠を攻略


リオ・ガジェゴスまで2日で行く予定でしたが、今日は峠越えで割と疲れてしまって120km地点でストップ
あまりにも風が強いので、野宿をするにも風除けになる場所がなかなかなくて苦労しました
道路の両側には柵が設けられていて、ただただ枯れ草色の低い草だけが漠々としています


よくこんな道路の下で寝ています

明日、風向きが変わって追い風になることを祈りながら、就寝です

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