2015年12月28日月曜日

124日目 2015/11/17


パタゴニア地区では、アンデス山脈を挟んで大きく気候が異なります
南西からの強い偏西風の為にチリ側は雨が多く、一方でアルゼンチン側はアンデス山脈に偏西風が妨げられる為に乾燥した気候になっています
チリ側になるアウストラル街道では雨に、雪に大変苦しめられました
先日、チリからアルゼンチン側へと移り、この雨から解放されると思いきや雨でした、、、
そして今日、、、大雪です
前が見えないほど真っ白な景色の中、僕もアリエルもなにも言わず出発準備をします
僕は帰国便で焦っており、アリエルは金銭面で焦っているのです
ということで、ドカ降りの中漕ぎ出します
時間があればフィッツロイのトレッキングもしてみたかったのですが、しばらく天候が回復しないらしいので仕方ありません


写真では分かり難いかも知れませんが大雪です


手先足先が凍るように冷たくて仕方ありません
しかしそれも、前に進むに従って徐々に軽減されてきます
緑に覆われた自然から徐々に乾燥した大地に遷移していきます
じわじわと気温も上がってきて、更に強い追い風に助けられて楽々進めます


これが噂に聞く「パタゴニアの風」か!!


パタゴニアには年間を通して強い風が吹いており”嵐の大地”とも言われています
最大風速が60m/sを超えることも珍しくないらしいです
それがどれくらいの強さかというと、風速が40m/sを超えると人は飛んでいくレベルだそうです
そんな強風に助けられて、ほぼ疲れることもなく適当に漕いでると午前中に90kmを走り切っていました
追い風の中で走っていると無風になって、まるで風と一体となった不思議な感覚に陥ります

ふと「あれ?本当に追い風吹いてる?」と止まると、ものすごい勢いの風が吹き抜けていくので不思議です


徐々に山も草木も低くなってきました

この雪山の稜線が非常に美しい

これにてアンデス山脈としばらくお別れ

パタゴニアの風に運ばれ上機嫌の図


エル・チャルテンから90km地点で分岐路に差し掛かると、そこからは横風から向かい風の方向になって一気にスピードダウン
さっきまで背中を押してくれた相棒が豹変して、ぼくを苦しめます
向かい風の中を走っていくのは本当に辛いものです
オイギンスを出発してからの疲労が全て表面化したのか、身体が全然動かなくてヘトヘトです

今日の目的地は、分岐路から更に30kmほど進んだところです


途中のホテルで休憩。ここから東京まで約2万キロらしいです


休憩しながら頑張って進み、ようやく目的の場所が視界に入りました
本日は自転車旅行者御用達と言われるホテルに泊まります
まぁ、既に空き家になったホテルなのですが、、、
エル・チャルテンから120km地点で、次に向かう街エル・カラファテからも100kmの位置なので丁度いいところにあります


もう本当にヘットヘト。先に廃ホテルがあります

壁一面にサイクリストのメッセージが

このピンク色の建物がそうです

これで夜9時というから驚きです


パタゴニアの風に怯えることなく、安心して眠りにつくのでした
そろそろ休みたいな、、、

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