2015年10月16日金曜日

66日目 2015/09/22-2015/09/23


66日目


今日もお腹の調子が悪いです、、
しかし、あまり休んでもいられないので重い体を奮い立たせて出発します
正直この辺りからは大した景色の代わり映えもなく、退屈な走行期間になると思われます
今日は比較的風も強くなく、緩やかなアップダウンが続いているので楽なはず、、
ですが、お腹が痛くてしょっちゅう道路脇で休憩を挟まなくてはいけない状況です
それでも1日100kmを目標としてペダルを回し続けます


朝は雲が出ていて幻想的です

次の街まで結構距離があるようです


なかなかスピードも上がらないのですが、そこは走行時間を延ばす事によって切り抜けましょう
小さな峠道を越えると、追い風と緩い下り坂で気持ち良く長い直線路を進みます
写真を撮ろうと思って路肩へ出たのが原因か、前輪がパンクするという悲劇
そして、修理が終わって漕ぎ出そうと思った刹那、それまで味方してくれた風が一変”敵”になっていることに気付きました
強烈な向かい風がこっちへ来させまいと邪魔をしてきます
急勾配の坂道を登っているかのようにペダルは重く、ふらふらと何とか進むのが精一杯です
辺りは広大な砂漠が埋め尽くされており、吹き荒ぶ風から身を守れるような場所も見つかりません
強風は僕からやる気までもあっという間に奪い去ります


もうこの景色飽きた

この細く背の高い木々があるだけで欧風に見えます



腹痛も治らないし、身を隠せそうな岩陰を見つけたのでまだ明るいうちにテントを設営します
実際テントを立ててみると、風は多方向から吹いており、面白いようにテントは煽られて今にも飛び立ってしまいそうです
荷物を重しにして何とかテントへと潜り込み、晩御飯を食べます
日が沈むとそれまでの暴風が嘘のように止み、星々が静かに瞬いていました

風に対して苛立ちを感じるとともに、早めに切り上げてしまった自分の不甲斐なさに落胆しながら眠りにつくのでした、、


長い直線路が続いていて、思いっきり向かい風という悲劇

夕暮れ時はいつも素敵

周囲に街灯りもなく、満点の星空。月に照らされた砂漠は、月面に立っているような錯覚がしました


67日目


明朝、なかなか明るくならない世界に僕の中の目覚ましは反応してくれませんでした
水滴がびっしりとついたテントに気付き、慌ててテントのファスナーを開けて外を眺めて見ました
空は厚い鉛色の空が覆い尽くし、低い枯れ草色の葉は雫のために頭を垂れています
朧げな太陽が弱々しく光を届けており、幻想的な景色が広がっています
濡れたテントを無理矢理畳んで、出発準備を済ませます
道路に復帰した頃には、雲は流されて晴れ間が見え始めていました


辺りは蒸気が立ち込め、ちょっと神秘的

本当に退屈

走っても走っても移動した気がしません。精神的に堪える道路

基本的に右側はこんな感じ

風強すぎる。鯉のぼり大喜び

ちょっと景色変わっただけで大喜び。いい加減、風止んで欲しい


砂漠に引かれた一本の道路をただ無心に進みます
そのうちに向かい風が緩やかに吹き出し、今日も自然の挙動に頭を悩ませそうです、、、
正午を回る頃にはかなりの風に成長し、その上乾燥した過疎地帯に入ってしまいました
ただでさえ乾燥しているのに向かってくる風で”喉が渇き”、衝動的に水を口に運んでしまいます

僅かな水はすぐに尽き、這々の態で小さな村に到着しました
アルゼンチンには”シエスタ”のせいで午後1時位から夕方まで商業がストップしてしまいます
その為、お店が開いている午前中になるべく食料を買っておく必要があります
飲み物やら野菜やらで重くなってしまうので困りものですが、買えるときに買っておかないと空腹で倒れてしまいます
既にほとんどお店が扉を閉めていましたが、とあるお店を叩き起こしてみるとおばさまが出てきてくれました
買いたいものがなくて出て行こうとするなり、おばさまはぼくを引き止め、パンと缶詰を渡してくれました
チリ、アルゼンチンと何か頂く機会が増えており、いつも恐縮です、、、ありがとうございます


ようやく街が見えてきました

おばさまに頂いたパンとお肉のペースト

手書き感が半端ない


砂漠地帯を抜けるとどこかで見たような景色が広がっていました
景色はいいんですけど、アップダウンが多いし飽きたし、向かい風強いしでうんざりです
止まっていると風で寒いので、休憩の度にジャケットを着ないといけなくて面倒です


南米のグランドキャニオン的な


アップダウン多くて疲れます


風が強い日は野宿場所の選定にもかなり制限が出てきて困ります
昨日はやめ切り上げてしまったので、今日は暗くなるまで頑張って漕ぎます
が、、


「Camping Municipal(市営キャンプ場)」


の看板が出てきて、迷った挙句に本日も公共のキャンプ場に泊まることにしました
水が使い放題で屋根もあり、安全なキャンプ場は自転車旅行者にとって”天国”です
道路から見える場所に堂々とテントを張っても誰からも何も言われることなく、自由に利用していました
不穏な空を眺めながら、明日は晴れて欲しいな、と思いつつ就寝、、、


カファジャテか!

だからカファジャテか!!

屋根あって水場あって最高

夕焼けはいつも美しい、、

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