2015年10月3日土曜日

51日目 2015/09/08 La Poma

ただいまの標高4,895m
朝の気温はきっとマイナス10℃くらいでしょうか
肌を露出しなければそこまで寒さは感じないのですが、最近の強敵”風”のせいで尋常じゃない寒さです
朝から下りなので、着込めるだけ着込んで出発します
ただ、手袋だけはブレーキの感覚が掴み難いので厚手のグローブだけです
九十九折の下り坂を一往復するたびに、指を暖めないと今にも千切れそうなそうなほど冷たくなってしまいます
道も悪い上に道幅が一車両分しかない区間も多く、ガードレールなんてモノもありません
そこを自分で調整した自転車で、尚且つかじかんだ手で操作する恐怖と言ったらもう堪りません
対向車や突然の穴が出て来ないことを祈りつつ、慎重に下りていきます


峠から見下ろした景色です

道幅は車一台ほどしかない区間も頻出

こういう道を見ると、自分はすごいところ走ってるな、と思います

寒くても辛くても山の景色は最高です


1,000mほど標高を落とすと徐々に暖かくなってきましたが、下流になるに従い”川渡りミッション”が登場し始めます
これが中々厄介で、足場がほとんどないような箇所も多々あります
近くから大きな石を運んで川に投げ込んで足場を作り、自転車をガタガタと引っ張って渡ります
気温が上がってきたとは言え、氷が張った川に足を突っ込めば、下りの風と相まって凍ってしまいます
でもさらに下流に進むと、もう不可避な川が多発、、、
意を決してサンダルに履き替え、バシャバシャと川を渡る羽目になってしまいました

もうその水温ったら本当に驚くほど冷たく、温度は感じぜずに足を入れた時から痛みが走ります


暖かくなってくれば下り坂は楽しくなってきます

この写真を撮った後、思いっきり足を突っ込みます

さらに下りていくと徐々に景色が変化


下って行くにつれて山の景色からゴツゴツした渓谷へと変化し、どでかいサボテンがぽこぽこと生えています
この辺りから割と上りを含んだアップダウンが始まって、かなり面倒になってきました
今日はほとんどペダルを漕がないと思ってストレッチもしてきていないのに、、、
でもかなり暖かくなってきたのが嬉しいです

これなら強風でも寒くて凍えることもありません


もの凄い大きさのサボテンです

雪山とサボテンが同じフレームに収まることがあるとは思いませんでした


サボテンがぽこぽこ



今日は下りに助けてもらってかなり距離を稼ごうと思って、ここから勇んで漕ぎまくります
と、その時、、、


カラカラカラ、、、、、、、ポキーン、、、、


自転車から”何か”が脱落した模様、、、リアディレーラーのプーリーが外れています
ペルーのプーノで交換してもらったリアディレーラーですが、実は良かったのはほんの数日で何かうまく動作していなかったのです
突然ガイドプーリーからチェーンが外れてしまい、チェーンが脱落する不具合が続いていました
そのため、なるべく大きなギアで走行してごまかしごまかし今まで来ましたが、もう限界だったようです
もしかしたら僕の調整不具合なのかも知れませんが、、、調整の知識が無さすぎて、、
その場で何とかしようと思いましたが、カチャカチャしてみても走行不能状態

近くの町まで7kmほどとのことで、仕方なく押して進みます
¨La Poma(ラ・ポマ)¨という町に到着し、ひとまず広場に面したホステルに投宿しました
ここのオーナーのペペさんがとても親切な人で、いろいろお世話になりました
値段も1/3にまけてくれるし、この町には自転車屋さんがないというので自転車に詳しい知人を呼んでくれたり、、、
でも、結局はリアディレーラーの歪みを治そうとした際に、固定部をポッキリ、、修理不能に陥ります


バラバラになったプーリー達

ラ・ポーマの町が見えてきました


悲惨な状況は収まることなく、今日の目的地であった¨Cachi(カチ)¨という町には自転車屋さんがあるようですが、今は宗教行事の為に商業は来週水曜日までお休み
近郊の都市Salta(サルタ)へは今週末の便のみの運行だそうで、、、完全に手詰まりです
とりあえずサルタ行きのバスが出る土曜日までネットもないような小さな町に監禁状態になりました

まぁ、正直今まで大した休みもなくひたすら走ってきて、かなり疲労は蓄積していました
また宝石の道を走り切って自転車旅行に対するモチベーションが低下しているのも事実
もうサルタで行ってリアディレーラーを入手する他に手段がないので、ジタバタしても仕方がありません

神が授けた休養期間だと思って、ゆっくり静養して力を蓄えたいと思います


お世話になったホステル

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