2015年9月29日火曜日

47日目 2015/09/04 Frontera de Chile
60km


アルゼンチン国境までは500mの上りを越えて、あと60kmです
割と悪い未舗装路なのでたどり着けるかは結構微妙なところなので、今日は早めに出発します
朝から風が吹いていてひどく冷たいです
ただ、概ね追い風なので寒さは我慢しましょう
さて、今日は塩湖や湖が点在するエリアを走ります
考えてみたら、あの宝石の道からも近いのですから景勝地があってもおかしくありません


今日も快晴です。今日も未舗装路で上りです


まずはミルキーな水色の塩湖が登場しました
思わず声が出てしまったほど綺麗で、水色と塩湖の白のコントラストが非常に素敵です
皆さん”塩湖”と言ったら”ウユニ塩湖”を浮かべてしまうかも知れませんが、他にも美しい塩湖はたくさんあるみたいですよ
”宝石の道”も良かったですが、この道もそれに次ぐほどのポテンシャルを持っていると思います
大抵の自転車旅行者は宝石の道のあとチリを走るようですが、やっぱり流石にあのあとにこのルートは厳しいからでしょうか


綺麗な湖が出てきました

宝石の道って言っても分からないんじゃ、、、

こちらはまた別の湖です


湖だけでなく走っている道自体も素晴らしいです



時間が進むに従って風が強くなって、ジャケットを来て走らないと寒いくらいになってきました
鼻が冷たくて鼻水が次から次へととめどなく出てきて、とってもだらしない感じです
風は概ね追い風なのですが、道によっては向かい風気味になって、こうなるともう乗れないレベルになります
肌が露出しているところから急激に冷え、足先や手先は感覚がなくなってきました


景色はいいけれど風が冷たすぎます




途中、幾つか施設的なものがあって水をもらいに行ったのですが、そのいずれも無人
ソカイレという町付近で湧き水を見かけたので、水に困ることはないと思ったらカラっからで水不足です
もう仕方ないので今日はなんとか国境まで行って、そこで水をもらうことにします


多くの色が組み合わさる無秩序の 美しさは自然ならでは

ナウシカでも出てくる予感


最後の峠を越えてあとは下るだけで国境に到着のはずです
もう6時近くですが、何とか到着出来そうでほっとしました
紫とピンクという珍しい色をした山岳地帯の奥には、漠々とした草原が奥に広がっています
きっとその辺りが国境でしょう


峠を越えると一気に視界が開けました

紫やピンク色に見える岩や砂が目を見張ります

そろそろ国境です


そして遂に¨Paso de Sico¨を越え、無事国境に到着しました


「ようこそ、アルゼンチンへ」


、、、って、あれ?まだチリを出国してないけど、、、


周りを見渡して見ても何にもありません
あるのは明らかにアルゼンチンの国境のみです
暫く意味がわからず呆然としてその場に立ち尽くします
なぜかこのタイミングで前輪はパンクするし、風はいよいよ猛風になってすごく冷え込んでるし、、

もしかして途中の湖の横にあったローカルポリスが出入国管理をしていたのかも知れません
ただ、10数キロは手前だし、また上りかつ超絶向かい風で戻りたくない、、、
とりあえず、明日アルゼンチンの入局管理局に行って自転車を預かってもらい、チリへ抜ける車をヒッチハイクすることにします


国境まで辿り着いた安堵感の後には不安だけが押し寄せます

強風のせいでものすごい火力


台風のような風が吹く中、必死にテントを設営して不安の中就寝です
こんな堂々と目につく国境の脇で寝ることになろうとは、、、

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