2015年9月23日水曜日

40日目 2015/08/28 宝石の道day5


昨晩は岩陰にテントを張ったこともあって、なかなか冷え込みましたがまだ大丈夫です
ウユニの村を離れ五日目、疲れは確実に蓄積されていますが今日が最も辛い区間になるみたいです
まずは昨日の目的地であったホテルまで向かいます
今日も度々自転車を押しながら進む区間がありましたが、轍の側には先達の足跡を見つけます
諸先輩方もここを歯を食いしばって駆けて行ったのだと思うと、辛い中でも強い力をくれます
疲れた体に”てこ”を入れて今日も走ります


山の影になっていて朝方は冷えました

宝石の道特有の植物らしいですが、時々日本のクライミングジムでも見掛けます

先達の足跡があるだけで勇気が湧きます


2時間程走ったところで、ホテルの分岐点に辿り着きました
ここから2kmほどいったところに”Hotel del desierto(砂漠のホテル)”があるので寄っていきます
ホテルに行ったところで泊まるわけではないのですが、今日最後の給水ポイントになるのでわざわざ往復4kmもかけて行かねばなりません
先日エディオンダ湖で水を頂いたので足りるはずでしたが、塩辛くて全然飲めませんでした
ホテルではもう慣れているのか、とても愛想よく中に招き入れてくれ、快く水を頂けました


ここが砂漠のホテルへの分岐点

思いっきり砂漠です

砂漠のホテルが見えてきました


さっさと踵を返し先を急ぎますが、景色はホテルの名前通りに砂漠へと変わります
最初こそ何とか走れましたが、深い砂に阻まれ自転車を降りることになりました
横を見るとまるで畝の様にずっと先まで隆起したふかふかの砂の大地が広がっています
靴の中に細かな砂利が入って鬱陶しいのですが、だんだん面倒になってそのまま押し続けます

押している最中に前輪がパンクするハプニング
タイヤが裂け、そこからはみ出たチューブを挟んでしまったみたいです
摩耗したタイヤに宝石の道は過酷過ぎたかも知れません
それにしてもこの砂漠のど真ん中で復旧作業をしていると、えも言えない非現実感がありました


もう先を見るだけでうんざり

チューブを縫合して応急処置


流石に宝石の道の中で最も過酷な区間です
ノロノロと自転車を押していると、愛車がただの鉄の塊に成り下がっています
この愛車とも長く付き合ってきましたが、もう捨てていってしまいたい気分です
4時間近くひたすら押し続けて、ようやく緩やかな上り坂が終わって徐々に走れる様になってきました
押し歩いた反動からか、乗れたときの疾走感に感動したのを覚えています


もう自転車捨てて行きたい

押している間ほとんど変わらない景色

やっと緩い上りを終え、下り調子になってきました

こんなところ走れるわけがない


未だ乗れたり乗れなかったりという区間ですが、暗くなるまで走ろうと思います
日没は7時過ぎなのでまだまだ残業して、今日の目的地¨Arbol de Piedra(石の木)¨へと漕ぎます
陽が山の裏側へと身を隠す頃にようやく看板が登場しました
と同時に再度前輪がパンクです
あの応急処置でよくここまでもってくれました


好評残業中

奇岩が夕日に照らされて、よりその陰影を濃くしています



本日も野宿に良さそうな岩場を見つけたので、ほっと胸を撫で下ろします
自転車を押している間は”自分はこんなところで何をしてるんだろう?”という虚しさがありましたが、一日を振り返ってみると大きな達成感があります
宝石の道も残り三日です

0 コメント:

コメントを投稿

ページビューの合計