2015年8月1日土曜日

7日目 2015/07/26 Sun
44km

ナスカを離れ、マチュピチュに向かいます
巷では、ナスカ-マチュピチュ間は難所とされるアップダウンの激しい登坂になります
まずは、4,500m付近まで4,000mアップという試練が待ち受けています
本格的な登坂は再出発以来初めてで、心が引き締まる思いです


ナスカの街で雨とか不吉過ぎる

ナスカの街はもちろん地上絵でいっぱい


ナスカの街で高山病の薬を買っていきます
これ全部で75ソル(約3,000円)なので高いですが、高山病にかかってしまうとかなりの痛手になると思うので泣く泣く購入しました
8h毎に一錠で飲む必要があるし、今後も使う可能性は高いので良しとしましょう

因みにスペイン語では”Mal de Altura”だそうです



高山病の薬ゲットだぜ!


ナスカの街を出て、少し迷ったところでクスコ行きの道路に入りました
ここから4,000mアップの登坂が始まります
山の腹に沿ってアンデス山脈に入り込んでいきます
昨日1日休んだせいか、足の筋肉痛は大分和らいでいて意外や意外、割と進めます
マチュピチュへと向かうバスも利用する道路とあって、綺麗に舗装されています


ここから山岳地帯突入です

まずはゆるゆると上っていきます


いやぁ、確かにきついけれどやっぱり山の景色はいいですね

一面殺風景だった荒野から、金色に輝く野原へと変わっていきます


やっぱり山は美しいと思わせる景色です

乾いた山にサボテンがぽつぽつ


ここで、自転車旅行における登坂の注意点について述べようと思います

1.綿密な計画と正確な情報
 今登ろうとしている山は何キロで何メートル上る必要があるのか、その間にレストランや街はあるか
 GoogleMapや高低図などで事前に調べておくと、大まかな計画を立てることができます
 僕は経験上、休憩も合わせて時速5km/h程度の速度です。遅いですね。歩くと3km/hくらい
 地元の人にも出来れば数人に聞いて、先の情報を取得しておくと尚良いです

2.防寒・防汗対策
 季節や場所にもよりますが、標高が上がるにつれて急激に気温が下がり始めます
 2,000mを越えたあたりから寝袋があるといいと思います。朝晩が特に冷えます
 そして、意外と重要なのが防汗対策で、登坂中は漕いでいる状態で汗が出ないギリギリの格好が最適です
 風が強い場所、寒い場所、下りに転じた時に、汗が一気に熱を奪い去り非常に凍えそうになります

3.エネルギー補給
 自転車の消費カロリーは走るのと大差ないほど大きなものです
 一時間で300~500kcal程の消費され、負荷の大きな登坂では特にお腹が空くと思います
次の補給箇所までの十分な水分と食料を持ってから出発するのが無難です



もうずいぶん上ってきました。くねくねです


長々と説明しましたが、今回は1.と3.で大きなミスを犯しました
お陰ですいすい進めたのは20km程度まで、、20km後半から急に足がストップしました
漕いでもすぐに立ち止まって足を着いてしまいます
雲がかかっていた空も今は青空が見えていて、陽の光がさんさんと降り注いでいます
暑さに体力を奪われ、乾燥した空気に水がみるみる減っていきます
今が乾季だからなのか、滝の水もからっからです
携帯した水は底を尽きかけても、お店も何も見えてきません。でも坂はあと70km以上続くのです

食料や終わりが見えない状況では精神的に大きな負担となり、モチベーションは大きく低下します
喉が渇いたなぁ、、アメリカやカナダでは散々もらってきたのになぁ、、
なんて思っていると、欧米人に水を頂くという奇跡
日本で困っている欧米人を見たら是非助けてあげようと心に誓うのでした


乾燥しすぎ

金色に染まった大地


それでも続く坂と見えてこない街に心底疲れてしまい、何度も降りて押しつつ進みます
意識朦朧としながら進んでいると、遂に街らしきものが見えてきました
最後の力を振り絞り、漕いで押して漕いで押して、レストランにたどり着きました
この街は、自転車旅行者と歩行旅行者?のほとんどが立ち寄る街だそうです
もう何度も泊まらせてあげているようで、もう慣れた感じです


先に見えた希望

今日はこのレストランにお世話になります

空腹で何でも美味しく感じます


待ちに待った美味しいご飯を頂き、安全なところで就寝
この登坂中はこういったレストランでお世話になろうと思います
久々に挨拶したアンデスは、なかなかの試練でお返ししてくれました
明日からもよろしくお願い致します


にわとり

綺麗なグラデーションが今日のフィナーレ

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