2015年8月27日木曜日

29日目 2015/08/17
79km

朝の寒い中、チューブを交換して心も新たに今日も頑張ります
昨日はあまり距離を伸ばせていないので、気合を入れて漕ぎ出し、、、


またパンク、、、


タイヤのワイヤーが飛び出て、チューブを貫通していました
の、呪いでしょうか、、、まだ新しいチューブなのに、、
仕方ありません、遂に秘密兵器を出すとします
ペルーのリマで出会ったチャリダー”コウケツさん”から頂いた、オフロードにも耐え得る極太のシュワルベを取り付けます
余りに極厚なので泥除けと干渉するので、泥除けを排除し、ブレーキを再調整していざ発進です
20kmほど走ったところで分岐路に差し掛かり、遂に”Uyuni(ウユニ)”の文字が出てきました
頑張れば明日には着ける距離かもしれません


岩陰からのそのそとチャリダーは出てきます

昨日何度自転車をひっくり返したことか、、

どうですか、この極厚タイヤは!

ウユニはまだ遠いです

奥には大きな湖があるようです


やたら気合の入った看板を掲げる”Huari(ウアリ)”で早めに晩御飯を購入します
何でも買える時に買うが自転車旅行の鉄則です
恐れていた事態が、、現実になりますから、、未舗装路です
オルーロからウユニ間の道路は悪いって聞いていたので、一応想像の範囲内です


特に何があるわけでもない街だったりします

街中ではこうやって品物を広げて商いをしております


近年注目を集めるウユニにしては、、という気もしますが、頑張って舗装路を作っています
こういう現実を目にすると、確実に後進国も全ての面において改善されていることが分かります
悪路は綺麗な舗装路になり、どこででもWi-Fiが使え、凶悪犯罪は減少し、、、
こういった国々では5年、10年が目に見える顕著な変化をもたらすでしょう
10年、20年前に世界を走り回った自転車旅行者に改めて敬意を持つとともに、今後現れる自転車旅行者はそれらの大きな恩恵を受ける反面何を失うことになるのか考えてしまいました
未舗装路を走る自転車旅行者などいなくなってしまうのかも知れませんね


左のガタガタ路がウユニ行きです

ただいま絶賛道路建設中であります

ビクーニャの群れ。既に珍しもなんとも思いません


さて、洗濯板上に細かく隆起したコルゲーションの上を自転車が面白いように跳ねます
コルゲーションを避けると今度は深砂にタイヤを取られ、転びそうになるのを必死に堪えます
横には真っ平らに形成された道路があるのに、アップアップしている自分がなんだかバカらしく思えます


「上を走ったほうがいいよ」 「通れ、通れ!」


道行く車や工事関係者がこんなことを言ってきます
先達もきっと大変な思いをしてこの未舗装路を漕いできたのに、僕だけが楽をしていい訳が、、いい訳が、、、
遠慮なくお言葉に甘えて舗装路を走ります

進歩って大事ですね
しかし、そんな甘っちょろな若造を自然は許しません
どこから来たか、とてつもない突風が容赦なく吹き付けてきました。本当神風です
細かな砂が頬を叩き、青かった空を砂の色で覆い尽くします
もう舗装路とか未舗装路とか関係ありません。全然進めません


ただの曇りじゃありません。砂で曇っているのです


まったく止む気配のない砂嵐の中をふらふらと走っていると、やがて街に出ました
地面は砂に埋もれており、最初はゴーストタウンかと思いました
ここで最後の食料調達をしたのですが、砂にはまって二度も転倒
脛を強烈に打ち付けてすごい痛いです
街の人に話を聞くと、やっぱりこんな風は稀らしいです
なぜこんなタイミングで、、、


街全体が砂に覆われています

ゴ、ゴーストタウンですか?基本的に砂色の街です

なんだかんだ通らされた未舗装路


出来るだけウユニに近づきたいので、再度砂嵐の中に入っていきます
暗くなるまでは頑張り、、、ダメです、、心が折れてしまいました
割としぶとい僕ですが、昨日に引き続き二日連続で心をやられてしまいました
道路脇に適当にテントを張ります
夜、風は嘘のように止み、砂は星へと形を変えて空を彩っていました
もう数日で新月のようです


何故だか毎日夕日は欠かさず写真に撮っているのです

満点の星空です。肉眼でも天の川がうっすらと見えます

なかなかいいんでないでしょうか?

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