2014年12月11日木曜日

Yanami→Chacas 40km手前

Chacas(チャカス)と言う街まで行きます
距離は短い上、半分以上下りと言う楽勝コース
出発は11時と余裕綽々。こんなに遅い出発はいつ振りでしょうか



 振り返れば雪山が姿を残している



分岐点となる街に着きました
相変わらず細かい案内標識が無いので、迷います
街行く人に尋ねると、”道は二つ”、”片方は距離が短い”
正直なところ、今どこにいるか分からないのでオフラインマップもただの飾りと化しています
案内された道へ行くと、ドロッドロのグッチャグチャの道が待っていました
そ、そのうち終わるよね


どろっどろ...


泥がびっしりタイヤにまとわりつく


これがまぁ大変でした
土が粘土質で、泥除けとタイヤの間にべっとりと張り付く。足は踏ん張りが効かず、ずるずると滑る
あ、もうこれチャカスとか無理だわ



泥道が終わらない


雨雲が取り囲み、不安が押し寄せる 


30cm押しては止まり、30cm押しては止まる
繰り返していると徐々に重くなって来る。10回も繰り返すと絡み付いた土で、押すも引くもいかなくなる
棒切れで詰まった土をこそぎ取って、30cm押す
もう泣きそう
エクアドルの国境付近以上の悪路があると思いませんでした
ここが最凶・最悪の道


写真奥のカーブからここまで10分近く掛かりました

もう泣きたい 


雨まで降り出して、道路のコンディションは悪くなる一方
農場から出てきた若者が助け舟を出してくれて、一番困難な所を乗り切りました
彼の働く農場以降から道が良くなっている。ぐちゃぐちゃの道を作ったと思われるトラクターもある
多少の罪悪感があったのかも知れない

道は改善されたものの、乗って漕ごうとするも自身の重みでタイヤが沈むし、詰まった土のせいで抵抗が凄い
もう気力でずーっと自転車を押し続けます。兎に角押してでも進むしかない
峠らしき所も見えてきて、何とか明るいうちに峠越え出来そうです
てか、楽勝だと思って何にも補給食とか買ってないしね



日が暮れて来た。まずい、まず過ぎる



 陽も暮れがかった頃、ようやく峠越えを果たします
下りの途中にでもレストランかお店がそこで泊まりたい
この泥にまみれた状態でホテルに入るのは、余りにも忍びないから


 この先が峠



また転びました。今回は本当に死ぬかと思いました
ヘアピンカーブを曲がり切れずにコースアウト。先が崖じゃなくて良かった
もう最近、未舗装路の下りと言えば”転倒”、って言う流れが続いてます
上りはただ面倒なだけだけど、下りは”死ぬ”可能性があるから困り者です
昨日の雨での下り、ブレーキパッドとリムの間の砂のせいで、あっと言う間に摩耗したみたいです
そして、一番の問題は整備不良
リマに行ったら直そう、とか無精な性格のせいで、騙し騙し乗っていたのが最大の原因



永遠に未舗装路の下り道が続いている


ブレーキが効かないので押して、と言うか下りだから引っ張りながら進みます
”歩く”って本当に遅くて、ちょっと先だと思っていた灯りがとても遠い
朝オートミール食べたきり何も口にしていないので、何か食べたい、という一心で暗がりをちかちかと瞬く灯りに向かって歩きます

ムリでした

街灯もほとんどなく真っ暗なので、野宿しようにも場所に検討がつきません
車も通らないし、適当にテント張って明日朝早く撤収すればいいか、と思って道路脇で野宿
さて寝ようと思った刹那、誰かがテントにやって来る
久々に緊張が走ります。テントを設営する時の灯りを見られていたようだ
相手は二人か。自転車を漁る気配は無い…………「旅行者みたいだな」「そうだな」
二人は立ち去ったみたいだ。良かった

今日は、何だか判断ミスが多かった

”油断大敵”って言葉が身に染みる

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