2014年7月31日木曜日

Cartagena

ドアが開いている。白い光が部屋に零れ、陰影を深く刻む。
湿った風が身体を通り抜け、微かな不快感は浮かんではすぐ消えた。
時刻は、すでに9時を回っている。

ベッドから身を起こし、遅い一日が始まる。
"早起きは三文の徳"という言葉への背徳感は、ぼんやりした思考の靄の中にすでに消え失せている...

気付いたら、カルタヘナに着いて2日が経過していました
外界から切り離された船上生活からの反動か、ついついネット世界の深みへとどっぷり浸かっていました
焦燥感なんて微塵もなく、また北米終了からの虚脱感なんてまるでありません
なんとなく日常を漂っていたのです

実は、今いるこの地カルタヘナは、世界遺産にも登録されている街なんです
3日目にして思い腰を上げて、くるくると近くをポタリング(目的を持たず、ツーリングする事)してきました。'ポタリング'って、少しかわいい

カルタヘナは、カリブ海に面した港町です
16-17世紀に海賊が横行した事から、城壁を囲む要塞都市へと変貌を遂げました
また、大火事の経験から木造建築を廃止した為、石材による建築物が保存状態良く残存しているのだそうです

見晴台には、未だ大砲が設置されています
初めてカルタヘナを走った時、「キューバみたい」と感じたことを思い出します
'港町'って言うのは、どこか雰囲気が独特です。どこか荒んでて、どこか陽気で、気持ちの良いところです

国内随一の観光都市ともあって、ダウンタウンは小綺麗な街並みです
コロニアル都市としては、先に述べたように昔の美しい姿のまま佇んでいます
おしゃれです。僕があまり得意としない街です。浮くので。

海賊船も浮かんでます
突然ですが、チャリーが少し変わったの分かりますか?
実は、ライディングポジションを少し調整しました
ハンドルの角度、高さを上げ、シートポストも上げました
上体が今までよりも立って楽になり、お尻の圧迫感も和らいだ気がします
ただ、上手く出来たと思ったチェーン交換が芳しくなく、'スコーンスコーン'とチェーンが抜けてしまいます。困りました

この街にもう未練はないので、そろそろ出発します

遂に次回、南米編スタートです


注) 冒頭が小説みたいなのは、この休暇中に小説を読んでいて感化された為です。
ブルース・リーの映画みたら、皆がそうなるように...

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